不器用人の地球適応記

不器用人の地球適応記

不器用人、地球適応の訓練課程を綴ります

【#1】初めてさんかく

あれは何年前だったか。4年前か?5?

上京してきた友人に東京案内しがてら東京駅を訪れた時のことです。案内とは申したものの、東京駅を訪れることなど日頃あまりありませんので、案内役ともども物見遊山に興じていました。

当時は東京駅の改装が終わって間もなくだったと思います。新調された駅舎、また周囲の街並みなど、見物してはしきれないだけの目新しさがありました。

駅自身もターミナルとしての役割だけでなく、商業・観光エリアとしての機能が強化されましたから、構内だけでもありとあらゆる土産物屋に、ユニークな雑貨、ファッションアイテムまで様々な店舗が並べられ、それはそれは見ごたえがありました。

 

そこも構内だったけれどショップもまばらな、改札にほど近い雑踏の中でした。駅の小さな空きスペースに構えられたセレクトショップでの出会い。

あるイヤリングに一目ぼれしました。

イヤリングに付属された金のハリガネは綺麗な正三角形をなし、1辺に赤の透いたビーズが通されています。ビーズは1辺の端から端へ、そしてその三角は持ち主の動作に従って微かに揺れ煌めくのです。

ピアス穴を開けていない私にとってノンホールピアス(樹脂イヤリング)は、一見ピアスに見える憧れのアクセサリーでした。

また丁度その頃、級友が揺れるパーツをともなったイヤリングをしていて、それが随分大人びて見えていたものですから、短絡的に"揺れる"イヤリングにも羨望を抱いていました。

まさにその"さんかくイヤリング"は当時の憧れをひとつに備えた、至高のイヤリングだったのです。

 

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しかしそのときの自分には、アクセサリーをほいほいと買えるだけの余裕、あるいは勇気がありませんでした。とは言っても、たかだか千円ほどの安い買い物だったんですけれどね、それでも何だか踏ん切りがつきませんでした。後ろ髪を引かれつつ購入は断念したのです。

時は流れゆども、しばしばあの時買えなかったイヤリングのことを思い出し。やっぱり買っとけばよかったのかなあと、

 

ここまで往生際悪く申しておきながら、私は後悔をしないのが主義信条であると思っています(笑) そのとき自分が選んだ決断は、そのときの自分にとってそれ以外に選択しようのないもの=ベストだったに違いありません。何より過去の自分を責めたくはありませんからね、

とはいえ惜しい気持ちはずるずると這いまわったままですから、この際自分で作れはしないだろうかという思い至りました。(買わずして何とか原価で用意したろと忽ち考えるのがケチ根性そのもの、笑)

 

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さてパーツを揃えるのに、切り詰めようと思えば幾らでもできるのしょう。が、今回は初めて自作をするということで、手軽に、品質が保たれたパーツを入手することができる専門店を利用することにしました。

専門店とは「貴和製作所」様です。アクセサリー制作に勤しむ方々の間では知れたものと存じます。

 

憧れのイヤリングを再現するにあたって、必要とするパーツを大まかに考えてみますと

 ・ノンホールピアス / 樹脂イヤリング

 ・正三角形状のハリガネパーツ

 ・赤ビーズ

 ・イヤリングと三角を繋ぐ部品(丸カン)

浅はかな頭においても、最低限これらが必要になることは想像ができました。

 

実際に店頭を覗いてみます。

まずは基礎のノンホールピアス部品。こちらはすぐ見つかり、透明樹脂のものとゴールドの金属のもの2種を試しに購入してみました。(余談ですが、金属のものは残念ながら私の貧乏耳のために、装着が緩く不安なため断念しました、涙)

次に主役である三角パーツ。ところがこれが、私の想像にある三角に見合うものが見つからなかったのです。金属パーツとして正三角のものはありましたが、各辺が太くとてもビーズが通りそうもありません。一応お店の方にも理想を語りましたが、難しいとのこと。ここに私の理想はあえなく散ってゆきました。

が、ここまできて手ぶらで帰途に就くのも淋しいので、どうにかニュアンスの似たものが作れないかとプランBを決行することにしました。

 

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早い話ですが、完成形は上の画像の通りになりました。

三角パーツに赤ビーズを通すことは叶わなかったので、苦し紛れにピンに通し、三角パーツと独立して揺らすことにしました。

デザインに関してはDo Not Touchです。場当たりです...

 

 

 ~最終的な使用パーツ (購入店の品名で記載しています)~

  ・ノンホールピアス 樹脂カン付

  ・ヒキモノリング スパークルトライアングル

  ・チェコビーズ ラウンド 4mm

  ・丸カン 0.5×3.5mm

  ・Tピン 0.5×35mm

 

 

アクセサリー制作の基礎のキも学ばず、猪突猛進で作り始めましたから、それはもう持ち前の不器用さを存分に発揮した手並みでした。

まず工具自体を把握していませんでしたので、はじめはピンセットで固定しながら大型のペンチでmmの格闘をするなど馬鹿な真似をしておりました。(その点については学習し、細やかな作業のできるラジオペンチを戸棚の奥から引っ張り出してきました。大型ペンチはまだしも、ピンセットは「掴む・固定する」という点が非常に厳しい...)

やっとの思いでカンの開閉や、Tピンの先端の開閉が上手くいったと思ったら、実際に耳につけてみるとパーツが裏返ってしまったり横向いてしまったりで何度も泣きを見ました。

完成を正確にイメージしながら、微調整することの難しさたるや...そこは、もう、トライアンドエラーばかりです。試行回数を重ねるだけの根性ばかりしかありませんから...

 

しかし片耳分を作って満足したまま早数カ月にもなり、細かいやり方や数値をもはや忘れてしまった今日この頃...早いところ、もう片耳分も作って相方を引き合わせてあげないと、

 

出来上がりの想像の難しさを述べましたが、最後に一点。

作っておいてなんですが、私、イヤリング似合いませんでした(ガッカリ)